
take a breather
第12章 Step and Go
1時間くらいピアノを弾き続けたショウが俺の席より2つ離れた所に座る
「お疲れ様」
マサキがグラスに入ったビールをショウの前に置く
「ありがと…」
グラスを手に持つとグビグビと喉を鳴らして飲む
「もう演奏終わりなのか?」
「ん…まだ弾くよ
流石に開店から閉店まで休みなしで弾き続けられないから…」
口元を手の甲で拭いながら答えてくれる
「最近ここに来てなかったけど
他の店でも弾いてたりすんの?」
「いや…ここだけ…
たまたまカズが休みの時にピアノが空いてたから弾かせてもらった
別にこれで稼いでる訳じゃないから」
「マサキが言ってたけど本職は別にあるんだろ?
何やってんの?マサキも職業までは知らないって」
「そんなの聞いてどうすんの?」
ずっと前だけ見て話していたショウが
ようやく俺の方を見た
あまり好意的な視線ではないけど
でもそんぐらいじゃめげないし
「普通に世間話?
ちなみに俺はフリーのイラストレーターね」
「へぇ〜、会社員って感じではないと思ったけど
絵描きさんなんだ…なんか納得」
ショウが少しだけ目を見開き興味を示す
「で?ショウは?」
「教えない」
「なんで?俺の職業聞いたんだから教えろよ」
「俺が聞いたんじゃなく、勝手に話したんだろ?」
まぁ、そうだ…
壁はなかなか崩れないか…
グラスのビールが無くなるとショウはまた席を立ちピアノへと戻って行く
ピアノに詳しくはないが、あれだけの演奏するって事は習っていたのかな
楽譜も見ずに次から次へと奏でられるピアノ…
そう言えば中学生で家庭教師に来てもらってたって言ってたし
もしかして裕福な家庭で育ったのか?
あの色気が イヤラシさよりも上品さを感じさせるのは育ちのせいか…
「お疲れ様」
マサキがグラスに入ったビールをショウの前に置く
「ありがと…」
グラスを手に持つとグビグビと喉を鳴らして飲む
「もう演奏終わりなのか?」
「ん…まだ弾くよ
流石に開店から閉店まで休みなしで弾き続けられないから…」
口元を手の甲で拭いながら答えてくれる
「最近ここに来てなかったけど
他の店でも弾いてたりすんの?」
「いや…ここだけ…
たまたまカズが休みの時にピアノが空いてたから弾かせてもらった
別にこれで稼いでる訳じゃないから」
「マサキが言ってたけど本職は別にあるんだろ?
何やってんの?マサキも職業までは知らないって」
「そんなの聞いてどうすんの?」
ずっと前だけ見て話していたショウが
ようやく俺の方を見た
あまり好意的な視線ではないけど
でもそんぐらいじゃめげないし
「普通に世間話?
ちなみに俺はフリーのイラストレーターね」
「へぇ〜、会社員って感じではないと思ったけど
絵描きさんなんだ…なんか納得」
ショウが少しだけ目を見開き興味を示す
「で?ショウは?」
「教えない」
「なんで?俺の職業聞いたんだから教えろよ」
「俺が聞いたんじゃなく、勝手に話したんだろ?」
まぁ、そうだ…
壁はなかなか崩れないか…
グラスのビールが無くなるとショウはまた席を立ちピアノへと戻って行く
ピアノに詳しくはないが、あれだけの演奏するって事は習っていたのかな
楽譜も見ずに次から次へと奏でられるピアノ…
そう言えば中学生で家庭教師に来てもらってたって言ってたし
もしかして裕福な家庭で育ったのか?
あの色気が イヤラシさよりも上品さを感じさせるのは育ちのせいか…
