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短編集?

第1章 穴ニー

今となってはもうわからない

なんであの時母に連れられて病院へ行ったのか

でも、そこでした体験は

今でも身体に残ってる

ふっ、ふっ、と不随意に起こる呼吸を収めて

もう一度、腰を振る

もっと奥に

隣り合った臓器を

ゴリゴリと乗り越えて

腹痛交じりの快楽を味わう

おなかに力を加えると

ずるり、と腸壁をこする感触がする

力を抜いて奥まで届くように腰をひねる

おなかの一番深いところで

ぎゅっ、と力を入れると

器具はおなかの中から生えたかのように

お尻から先端を出したまま

固定されてしまった

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