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結城「…？」

奈穂「あっ、本日、結城様の担当をさせ
ていただく佐倉奈穂です、よろしくお願
いします」

結城「あぁ、よろしく」

奈穂「…」


自己紹介をした時、バレるかと思ったが
卒業から何年も経っているせいか
元教え子だと気づく事は
なかった

だけど気づかなくて逆に良かったかも
気づいたら気づいたでお互い
気まずいだけだし…


奈穂「何か飲まれます？」

結城「ありがとう、じゃあウーロン茶を
お願いできるかな」

奈穂「かしこまりました、少々お待ちく
ださい」

結城「…」


奈穂も素知らぬふりをし仕事をこなした
先生も仕事が詰まっているのか
席についてからずっと
資料と睨めっこ

教師という仕事も大変そうだった


奈穂「…」

結城「何か用事？」

奈穂「えっ？あ、大変そうだなって」

結城「…まぁ、色々ね…」

奈穂「私で良ければ力になりますよ、話
しを聞くだけでも」

結城「…」

奈穂「すいません、話せない事もありま
すよね」

結城「…じゃあ、いいかな…」

奈穂「えっ」

結城「お願い、聞いてくれるかな」

奈穂「はいっ」

結城「…」