CAさんの秘密のお仕事
第17章 和真
和真「失礼します」
美羽「えっ、ちょっと待って!!」
和真「…」
美羽「待ってください」
断ったにも関わらず
彼女は和真を追いかけ続けた
これだけ嫌がってるのだから他を当たれ
ばいいのに…
美羽「お願いします、あなたしかいない
んです」
和真「感想を聞きたいなら友達に頼めば
いいだろう、何で俺が…」
美羽「友達からは正直な感想は聞けませ
ん、お世辞ばっかりで…」
和真「…」
美羽「でも見ず知らずのあなたからなら
正直な感想を聞けると思って」
和真「無理」
美羽「この絵を拾ってくれたのもきっと
何かの縁です!!だから」
和真「…なら言わせてもらうよ」
美羽「はいっ」
和真「俺はあの絵を見た時、こう思った
この漫画は絶対読みたくないって」
美羽「!?」
感想を聞きたいと
彼女は一向に引き下がらず
それならと和真は正直な感想を伝えた
でもそれは彼女の書いた漫画の感想では
なく男同士の恋愛に対する
和真の偏見だった
和真「男同士なんて、気持ち悪い…」
美羽「…」