CAさんの秘密のお仕事
第5章 始まり
奈穂「…こんにちは」
宏樹「いらっしゃい、さっ入って」
奈穂「お邪魔します…」
部屋の中は仕事の資料で散らかっていた
ホテルに呼ばれドキッとしたが
仕事中だったようだ
奈穂「…」
宏樹「散らかっててごめんね」
奈穂「いえ、こちらこそ仕事中に邪魔し
て、すいません…」
宏樹「気にしないで、息詰まってたから
少し休憩しようと思って」
奈穂「…」
宏樹「今お茶入れるから、座って」
奈穂「ありがとうございます」
宏樹「…」
奈穂「…」
慣れた手つきでお茶の準備を始めた宏樹
しばらくその後ろ姿を見ていたが
奈穂はゆっくり近づき
無言で…
宏樹「…!!」
奈穂「…」
無言で宏樹の背中に抱きついた
宏樹「あの、奈穂さん?」
奈穂「…少しだけ…少しだけこのまま…
このままで…」
宏樹「…」