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どすけべカメラマンに犯されています!

第10章 こんなんじゃ足りないよな。

「うるさいですね。ぁ、貴方、のせいで……、」

「ん?」

「また、欲しくなっちゃったじゃないですか……。ちゃんと責任取ってください」

「…………お前はオレをどうする気だ?色欲魔にでもするのか?お?そんなに欲しいならもっと煽ってみろよ」

煽ってみろよと言う由奈の顔に、煽られてしまって。普段余裕ぶっこいてるくせに、今はそんなものどっか置いてきちゃいましたみたいな表情。

欲しいなら、と言いつつ、本当は自分も欲しいって、そんな風に思っているような。

ずるい。

本当にずるい。

僕の気持ちをかき乱す方法を、沢山引き出しに隠している。

余裕ぶっこいてニヤリとするのも、獣のように欲情して見つめられるのも、しぐさ表情一つにそわそわしてしまうのだ。

ぎゅう、と締め付けられる。

恥ずかしくて誰にもさらけ出したくない、僕の一番柔らかいところを突かれたような、そんな気持ち。

知られたくない。
普通だったらとっくにバレているはずだけれど。

僕、取り繕うのとか、嘘とか下手だから。

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