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どすけべカメラマンに犯されています!

第11章 華にたかるハエは叩き落とすのみよ。

「清香にはもう依頼済み。楽勝だなって言ってたから、まぁ、すぐ連絡があるだろ」

「護衛は……あなたが一緒の時は大丈夫ね。それ以外は?」

「こっそり付いてもらってる」

藍原 清香は、過去ちょっと色々あった時に知り合った探偵だ。性格には難があるが、探偵としての腕は間違いない。
奴が楽勝って言ってるってことは大したこともなく終わる可能性が圧倒的に高いが、用心した方がいいだろう。

「その方がいいわね。西園寺さんのストーカーってねちっこい危ない奴が多いもの」

そうなのだ。
困ったことにこれが初めてではない。

あの見た目だ。
過去に何度も何度も被害には遭っている。

……いや、厳密には、被害に遭いそうになった、だ。
学生時代、ヒカリのファンクラブがあったのだが、そのメンバーが中々なもので、親が警視庁勤務、政治家、その他もろもろの業界で活躍する猛者の勢揃い。

可愛い娘、息子の頼みとあれば大体のことはしてしまう、彼らの手によってヒカリはこっそり守られてきた。

それに加え、オレもいろいろ手回しをしていたので直接の被害は殆ど無かった。

が。今はそうもいかない。
たまに気にかけてくれているようだが、当時程の強固な守りは当然保証出来ない状況だ。

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