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どすけべカメラマンに犯されています!

第11章 華にたかるハエは叩き落とすのみよ。

ヒカリが危ないからまた手を貸してくれ、とは極力言いたくない。
むやみやたらと事情を広める事はしたくないし、この状況を利用しようとする子悪党が出てくるのを避けたい。

出来れば、本人が何も知らない間に、全て片付けてしまいたい。

ようやく軌道に乗ってきた今を邪魔するようなことは、決してあってはならない。

「綺麗な華に惹かれる気持ちはわかる。でもそれはそれ、これはこれだ」

「貴方も気を付けなさい。その華が愛してやまない相手だって事、ちゃんと自覚しないと。どこかで恨み買って、いつか刺されるわよ」

「あぁ、そうだな。…………ん?何て?」

愛してやまない相手、と、聞こえた気がする。
空耳か?疲れて妄想でもしたか?

「西園寺さんの恋人、愛する人、セックスの相手は貴方でしょ?しばらくは引っ付く気配無いと思ったけど、外れたわね。お酒の勢いかしら?」

「お前やっぱ怖いわ」

「ありがと。嬉しい方は西園寺さんを手に入れたこと、でしょ?でも貴方はあまり酔ってないし、きっと彼から言われたのね。次はシラフの時にその言葉を引き出さないと正式に手に入れたとは言えないわよ」

「盗聴器でも付けてたのか?」

「付けてなくてもだいたい想像つくわよ。まぁ、酔っ払ってあんあんしながら好きだって言われるのも、ありよりのアリ。むしろアリでしかないわ」

「落ち着け」

「落ち着いていられる訳無いでしょ。貴方だけには淫乱になっちゃうのね、いいじゃない最高よ。どんどんヤッちまいなさい。挙式はいつ?ウエディングドレス作るの手伝ってもいいわよね」

「止まんねぇなオイ」

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