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どすけべカメラマンに犯されています!

第12章 きもちいこと、したいです。

しばらく名刺を見つめた後、眉を潜めて顔を上げた。

「オレ、謝らないといけないことが……」

「何だ?ヒカリをひっかけようとした事か?」

「いや、そっちじゃなくて、いやそれも悪かったけど……」

何だか胸騒ぎがした。

視線でパーティ会場から出るよう促す。

「何が事情がありそうだな」

「……人に、頼まれたんだ」

視線をさまよわせ、躊躇いつつもぽつぽつと話をしだす。

要約すると、してない痴漢をしたと難癖をつけられ、その人はやってませんよ見てました、と助けてくれた男性にヒカリに睡眠薬を盛って欲しいと頼まれ断れず実行した、という事らしい。

それって。

「その男と女、仲間だな」

「えっ、そうなのか?!」

「アホ、誰がどう聞いても仲間だろ。その話を飲ませるために仕掛けたんだな」

こいつアホだ。
大物になるという直感は外れたかもしれない。

「飲んだら一時間くらいで効いてくるって言ってたな」

「一時間か。さっきのシャンパンに入れたんだろ?って事は後四十分か。…………ん?」

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