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どすけべカメラマンに犯されています!

第12章 きもちいこと、したいです。

あー、くそ。ちょっと眠くなってきた。

なるほど確かに、多少の服用でここまで眠くなるのは強力な証拠だ。

しかもオレは睡眠薬の類が効きにくい体質。なのに眠くなる。これ本当に合法の薬か?やべぇのじゃねぇよな?

「じゃ、開けるぜ?」

スタッフからマスターキーを受け取った男が、鍵を回す。

三人か……余裕だな。

部屋に入るのを見届けて、足音を殺しドアの前にぴたりと身を寄せた。
ドアの隙間からカメラ越しに覗くと、スーツの男とヒカリが仲良さげに身を寄せ合い、ベットですやすや寝息を立てている所を、女が写真撮影をしていた。

「生徒とベットで寝てたとなれば炎上間違いなしだからな。西園寺ヒカリはお前らにやるよ」

なるほどな。
主犯の男はオレへの怨恨、残り二人はヒカリ目当てか。

「お前は、奴が社会的に抹殺され、大事な人が物理的にも精神的にもダメージを負わされて絶望する所が見れる、オレらは西園寺ヒカリの体、家の金が手に入る。一石二鳥じゃなくて三鳥だな」

どうやらヒカリにオイタをして、その写真で両親から金をゆする気らしい。誰とは世間には公表していないが、優秀なデザイナーと女優であることは周知の事実だ。
ヒカリを家まで送った時にトンデモ豪邸を見ているオレとしては、まぁ確かにあの家には捨てる程金が溢れているだろうと納得する。

にしても、とことんクズだ。 

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