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どすけべカメラマンに犯されています!

第2章 オレが信じてやるから、実質無敵だ。

めちゃくちゃだけど、たまにごもっとも、と思うような事を言う。
精神論なんてって言う人は多いかもしれないけれど、僕は比較的コンディションが影響しやすいところがあるから間違っちゃいないんだ。自分を信じられた方が気持ちが安定するに決まってる。

「まぁ、いい。SNSアカウントは?今の世は便利なもんがあるんだからとことん利用しないとな」

「……実は持ってなくて。僕、機械音痴なんです」

「…………そうだった……。お前究極の機械音痴だったな……」

僕は異常なくらいの機械音痴だ。最早機械達に嫌われているんじゃないかと思う勢いで。

先生は頭を抱えてしまったけれど。すぐに前を向いた。

「大丈夫だ、全部任せろ。お前の衣食住からプロデュースまで全部だ。目標達成するまでお家には帰しません」

「ん?僕先生と住むんですか?」

「あたりめーだ。一人暮らしなら融通効くだろ?」

まぁ、効くけど!
ききますけど……。

「っでも」

「いろいろ気にするなよ。それなりに稼いでるしお前一人養う位痛くもかゆくもない。朝メシ作ってくれたしな」

全部言われてしまった……お金の事から何から何までまで。
美味しそうに、朝食を食べながら。

「大した事、出来てません。朝ごはん作るくらい……」

でも、確かに僕だけじゃSNSも使えないという酷い有様だ。自分一人で出来ることは全てやった。
こうなったらとことん先生の手を借りるのもありかもしれない。

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