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どすけべカメラマンに犯されています!

第2章 オレが信じてやるから、実質無敵だ。

「……家事は、僕にやらせてください。後、自分の生活費くらいは貯金で賄えます」

「オレがどんだけ稼いでるか知ってんだろ。さっきも言ったがお金の心配はしなくていい。何でお前は素直に寄りかかれないんだ?貯金は材料費にでも回せ」

にっと笑って、ヒカリはデザイン考案と製作を進めればいい。そう続けた。

どうしてここまでしてくれるのか、全くわからない。
感謝してもらえるようなことはしてきてないし、それどころか学生時代もさんざんお世話になった。

「どうして、そこまで……」

「あん?深い理由はねぇよ。ヒカリの可能性を信じてるからだ」

僕の可能性を……。
僕の、可能性はあるのかな?

持ち込みでさんざんな目に合ってきたからすっかり自信喪失してしまった。

先生にここまでしてもらえるだけの価値があるのかどうか、と言われたら……否、と答えてしまうかもしれない。

「アカウント作ってデザイナーですって言っちまえば、お前はもうデビューしたも同然だから今日がデビュー日な」

「雑すぎません?」

「いいんだよ。大切なのはその後だろ?幸い今日は土曜日だ、閲覧数も増えやすい。これ食い終わったら上げる写真撮りまくるぞ」

「……わかりました」

自信がないなら、付けるしかない。
先生にお前を信じて良かったって言ってもらえるように。

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