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どすけべカメラマンに犯されています!

第2章 オレが信じてやるから、実質無敵だ。

すごい。

すごい。圧巻過ぎて、言葉での表現が難しい。

こだわりにこだわり抜いたポイントを、しっかり活かしてくれているのが伝わってくる。

繊細で華やかなレース、違う素材を重ねて出した色合い、上品なパール、スワロフスキー。

どれもこれも、画面の中で輝いている。


「……ヒカリ?」

「…………」

「どうした、気に食わなかったか?何回でも撮り直すぞ」

違う、違う……。

「ヒカ、……っ!」

「本当にすごい……あなた天才ですね……」

貧相な表現しかできない自分が情けない。
でも下手な言葉で飾り付けるよりはマシだ。

多分、僕の瞳はきらきら、きらきらしていると思う。この写真達のように。

「っあ、すみません。感動してしまって……」


ふと、由奈の腕をゆっさゆっさしていることに気付く。恥ずかしくてふいと視線を逸らして顔を隠していると、手を退けられてしまった。

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