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どすけべカメラマンに犯されています!

第4章 先生は、僕の特別です(短編)

「そうか、意外な趣味が聞けたな。きっといい嫁さんになる」

「僕は女性ではありません」

「ぶっ……!くく、くくく、そうだな、悪ぃ。ヒカリがあまりも綺麗だから」

オレの嫁さんにならないかって、本当は言いたいんだけど。言えないよなぁ、それは。

もう少しそういうものに慣れさせて、確実にイエスと言わせるまでの辛抱だ。

「……僕を、そういう人はいます」

「だろうな。でもヒカリが綺麗なのは見た目だけじゃないぞ?所作も……纏ってる雰囲気も綺麗だとオレは思う」

その他大勢と一緒にされちゃ困る。
オレはただの取り巻きで終わるつもりはない。

何のために心を開かせるまで二年もかけたと思ってんだ。
無駄にはしない。

どきどき、どきどき。

心臓がうるさい。

平静を装って話しているけれど、実際は心臓が飛び出そうなくらい動転している。

悟られるわけにはいかないけどな……。

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