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どすけべカメラマンに犯されています!

第4章 先生は、僕の特別です(短編)

愛してるゲーム考えたやつ天才だな。
こんなにも可愛いところを引き出せるんだから。

「ふん、じゃあオレの勝ちな。最後にもう一回先生好きですって言ってみ」

「もう嫌です」

あまりにやりすぎた反動なのか、頑なにいやいやをする。
耳まで真っ赤になって顔を手で隠している様子なんかは、今まで見たこともない。
比較的感情を出さないタイプだから、余計にレアだ。

「わかったよ、許してやるから顔上げて」

「ぅ……はい」

ゆっくり身体を起こして、視線を合わせる。
火照った頬を隠す手を離し、恋人繋ぎして笑いかけると、困り果てた表情になった。

最近忙しめで荒れていた心が癒されていくのが分かる。
好きな人の愛らしい表情は、たまらなく尊い。

「先生は、僕を困らせたいんですね……」

「ヒカリの困った顔が見れて嬉しかったのは事実だな」

言い訳も出ない。
わざとだからな。

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