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まだ見ぬ世界へ

第1章 それぞれのアプローチ

【櫻井翔の場合】


「はぁ~」

大の字でベッドを占領してぐーすか眠る翔の姿を見下ろしている。

「邪魔…っ」

重い身体をグイッと押して俺の寝る場所を確保すると、蹴られて下に追いやられていた布団を被る。

「…ぅーん」

寝言が聞こえて顔を翔の方に向けると、服が捲れて丸出しになっている腹をポリポリと掻いてる。

「……もうっ!」

服を引っ張ってお腹を隠すと、自分だけ被っていた布団を翔にも被せる。

「感謝してよ…ね」

ツンツンとほっぺを突くと、顔をしかめる。


先に寝ちゃう翔が悪いんだからね?


イタズラ心に火がついた俺はツンツンとまたほっぺを突くと、俺の手を払う仕草を見せる。

「ほれほれ」

反応が楽しくなった俺は上半身を起こし、翔の顔を覗き込んで反対のほっぺもツンツンする。

「ぅーん」

不快感に顔を左右に振ったり、手で何かを振り払おうとする。


うーん、もう飽きたな。


最後にグーっとほっぺを押すと、また布団を蹴って露になったスウェット姿の翔。


ここなら……どんな反応するんだろ?


そっとある場所に手を乗せると柔らかな感触。

「ぅ…ん」

そっと撫でると翔の口から漏れたのはまだ寝言。


まだ……起きないかな?


スリルを楽しむようにまたそっと撫でると、柔らかかった感触がだんだん固くなって……

そして大きくなっていく。


「んっ……あっ」

手のリズムに合わせて漏れる声も段々悩まし気になってくる。


ヤバい……止まんないっ。


イタズラ心よりも別なものに、自分の身体も心も支配されていく。

「ん…っ」

開いてる手を翔と同じ自身の場所へ持っていって撫でる。


ねぇ、欲しいよ……翔。


「あん…っ、んっ……えっ?」

掌に温かいものが重なったのを感じ、閉じていた目を開けるとニヤリと笑って翔が俺を見ていた。

「イタズラした子には……お仕置きだよね?」

「うわっ、ちょっと待って……あんっ」

待ちに待った刺激に身体が喜びに震える。

「待ちませーん」

俺の身体はこれでもかという程、弄ばれた。


【end】

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