まだ見ぬ世界へ
第15章 エンドウの花
『ん、どうした?』
不思議気に立ち止まった俺を見る翔。
『これ……エンドウの花らしいの』
「エンドウの…花?」
俺が何を見つめてるのかわかった潤が教えてくれた。
『今日、畑で見た花あるでしょ?それがエンドウの花』
やっと畑に植えたタネの正体を智が教えてくれた。
だけど、実際のエンドウの花と俺が見ているのとは……
『全然、違うでしょ?』
俺の疑問をそのまま声に出してくれた雅紀。
『まぁ、家紋だから仕方ないんじゃない?』
「家紋?」
『そう、俺らの家にも家紋ってのがあってね』
翔が歩き出すと、3人も壁の飾りのところまで歩いていく。
『この赤の花びらの色が入ったのが俺の家紋』
『この緑の花びらの色が入ったのが俺の家紋』
『この紫の花びらの色が入ったのが俺の家紋』
『この青の花びらの色が入ったのが俺の家紋』
それぞれの花びらを指差した。
『そして俺たちの花びらの色と、ここに黄色の筒状花が入ったのがカズの家の家紋」
翔が指差すのは4つの花びらの真ん中にある黄色い丸の部分。
「俺の……家紋?」
『だってカズは、もうこの村の住人でしょ?』
ポンポンと俺の髪を撫でてくれる雅紀。
『なんかさ……この筒状花がカズの家紋の象徴って感じだよね」
「えっ?」
潤が嬉しそうに笑う。
『だって俺たちを繋ぎ止めてくれた存在でしょ?』
智が俺に向かって手を伸ばす。
違うよ?
4人が俺を繋ぎ止めてくれたんだよ。
俺は伸ばした智の手をギュッと握った。
『コーヒー冷めるから行こっか』
「うん」
翔が反対の手をギュッと握った。
俺たちはまた歩き出す。
家紋の筒状花と4色の花びらと同じように、4人に囲まれて……
ねぇ……知ってる?
エンドウの花の花言葉は、永遠に関係した4つの花言葉があるんだって。
「智、翔、雅紀、潤」
俺の声に4人が振り返る。
「大好きだよ」
ずっと一緒にいようね?
【end】
不思議気に立ち止まった俺を見る翔。
『これ……エンドウの花らしいの』
「エンドウの…花?」
俺が何を見つめてるのかわかった潤が教えてくれた。
『今日、畑で見た花あるでしょ?それがエンドウの花』
やっと畑に植えたタネの正体を智が教えてくれた。
だけど、実際のエンドウの花と俺が見ているのとは……
『全然、違うでしょ?』
俺の疑問をそのまま声に出してくれた雅紀。
『まぁ、家紋だから仕方ないんじゃない?』
「家紋?」
『そう、俺らの家にも家紋ってのがあってね』
翔が歩き出すと、3人も壁の飾りのところまで歩いていく。
『この赤の花びらの色が入ったのが俺の家紋』
『この緑の花びらの色が入ったのが俺の家紋』
『この紫の花びらの色が入ったのが俺の家紋』
『この青の花びらの色が入ったのが俺の家紋』
それぞれの花びらを指差した。
『そして俺たちの花びらの色と、ここに黄色の筒状花が入ったのがカズの家の家紋」
翔が指差すのは4つの花びらの真ん中にある黄色い丸の部分。
「俺の……家紋?」
『だってカズは、もうこの村の住人でしょ?』
ポンポンと俺の髪を撫でてくれる雅紀。
『なんかさ……この筒状花がカズの家紋の象徴って感じだよね」
「えっ?」
潤が嬉しそうに笑う。
『だって俺たちを繋ぎ止めてくれた存在でしょ?』
智が俺に向かって手を伸ばす。
違うよ?
4人が俺を繋ぎ止めてくれたんだよ。
俺は伸ばした智の手をギュッと握った。
『コーヒー冷めるから行こっか』
「うん」
翔が反対の手をギュッと握った。
俺たちはまた歩き出す。
家紋の筒状花と4色の花びらと同じように、4人に囲まれて……
ねぇ……知ってる?
エンドウの花の花言葉は、永遠に関係した4つの花言葉があるんだって。
「智、翔、雅紀、潤」
俺の声に4人が振り返る。
「大好きだよ」
ずっと一緒にいようね?
【end】