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友達のままがいい

第5章 (過去)社会人

こんなにも優しい笑顔をする人だったんだろうかと、初めて見る表情にドキドキした。
それから運ばれてきたオムライスとハンバーグを食べながら色々な話をした。
仕事の話、友達の話、だけど恋人の話だけはお互いにしなかった。
敢えて避けているようなそんな感じだった。
私も私で康臣さんの事を口にしなかったのに理由はない。
聞かれていないのに話す気にはなれなかったということ、それだけの事だった。
帰り際にお互いのLINEを交換した。
そして、則ちゃんは仕事の関係で私の仕事場の近くまで来ることがあるということもわかり、一度飲みに行く約束して別れた。
ただの口約束。
高校卒業した時と同じで連絡がないと思っていたのにすぐに連絡が入ってびっくりした。
1か月も先で笑えたけど、ちゃんと連絡をしてくれたことにただただうれしかったことだけを覚えている。

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