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友達のままがいい

第4章 (過去)高校生

久しぶりにするたわいもない話は楽しくて、いつだって元の関係に戻れるのがうれしかった。

「そいつ…良いやつか?大切にしてもらってる?」

「うん。とても優しい人だよ」

「そっか…ならよかった…」

よかったと言いながら則ちゃんは元気がない。
やっぱり別れた彼女のことでへこんでいるのか…

「則ちゃん…元気出しなよ…きっとまた素敵な彼女ができるよ」

「…そうかな…だったらいいけど…」

私の言葉に則ちゃんは気のない返事…
何を話そうかと頭を悩ませると則ちゃんがとっておきの情報を教えてくれた。

「そういえば知ってる?慎一郎と紀子つきあってるの」

「え???何それっ!!私聞いてないよ!!いつから??どっちから告白したの??」

興奮して聞く私に則ちゃんは笑顔で色々と教えてくれた。
その話を聞きながら、久しぶりにみんなに会いたないと思う。

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