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友達のままがいい

第4章 (過去)高校生

涙声で訴えると、慶介は黙ったままベッドの下に座った。
私の隣には座ろうとしない慶介にさみしさを感じながら、それでも私の話を聞いてくれようとしてる慶介に感謝する。

「則ちゃんのことは何とも思ってないよ…昔は好きだったけどずっと傍にいてくれたのは慶介だよ…今日も本当に久しぶりに声かけてきて…ちゃんと彼氏がいるって伝えたよ…慶介の家に来たのも…私もそうなってもいいかなって思ったから…」

「じゃぁさ…なんで拒んだの??なんで助けを求めたの?」

私の目も見らずに一点を見つめたまま口を開く慶介。

「…怖かったから…慶介の目が怖かった…怒ってるって…急に慶介の手が乱暴になって、いつもの慶介じゃなくなって怖くなった……あの…私こんなことするの始めてで…慶介とそうなってもいいと思っても気持ちがついてこなくて…それなのにいつもの慶介じゃなくて…」

言葉にしながらまた涙があふれてくる。
それでも今の気持ちを知って欲しくて言葉にする。

「私は慶介が…好きだよ。このまま終わりにしたくないほど…慶介が…好き…だけど…そういうことするのも怖くて…私…私…」

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