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友達のままがいい

第4章 (過去)高校生

そう思っても私は則ちゃんに嫌われてどうすることもできない。
あの時、嫌いなんて言わなければよかったと後悔ばかりが募っていく。
ただあの時は、いきなりのキスに驚いて、どうしたらいいのか分からなくて咄嗟に出た『嫌い』の3文字。
それがこんなにも後悔として残るなど思いもしなかった。
そして、友達でいる権利さえ自分で消し去った。
彼女になれなくても、則ちゃんの隣で一緒に歩きたかった。
則ちゃんの悩みを聞いてあげたかった。
則ちゃんが笑っていられるように傍で見守ってあげたかった。


ずっと友達でいたかった…


そしたら…ずっと傍にいられたのに…


何もなくてもいい…ずっと傍にいられる…








友達でいたかった…

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