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友達のままがいい

第5章 (過去)社会人


「明日、二日酔いになっても知らないよ」

「二日酔い??」

「そうそう…きっとなるよ…つらいからね」

そう言われてもご機嫌な私には、その辛さは分からない。
ただ、身体がふわふわして何もかもが楽しい、そんな感じがした。

「康臣さ~ん、これからどうするんですかぁ?お誕生日のお祝いは終わりですかぁ~~??」

「いや…素敵な夜をと思ったんだけどね…とりあえずホテルに行こうか?」

「ホテル???」

「もう忘れちゃった??忘れられない夜を過ごそうって約束したよね」

酔っぱらった頭で康臣さんの言葉を考えると、ポンッと音が出るほど一気に顔が赤くなった。
慌てる私の腰に手を回した康臣さんは、大丈夫だからと耳元でささやき足を進めた。
そして向かった先はテレビとかで有名なホテルだった。
フロントでチェックインをするとガラス張りのエレベーターに乗って上へ上へ登っていく。
そこから見る夜景は、今まで見たことのないようなきれいさだった。

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