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つかず、離れず

第5章 orange

マ「何だったんですか?」

翔「あのさ、事務所寄ってそこから箱根って何時間?」

マネージャーの質問に答えず智くんに会いたいが強すぎて自分を通してしまう

マ「3時間ぐらいですかね?」

翔「3時間…」

マネージャーくんのバックミラー越しの目線には気づきもせず箱根までの最短で行く方法を考える。もうとっくに俺の中で箱根行きは決定している

マ「箱根に行くんですか?」

翔「あ〜ちょっとね」

マネージャーには言ったらややこしくなると思って言ってなかった。だって5人の行動を狭められたくないしだからここもばれずに行きたい。

マ「本当ですか?この前大野さんも今日箱根って」

翔「ほんと?偶然だね」

偶然じゃない必然。だって俺以外いま箱根にいるんだから、智くんも僕のマネージャーに何を話してるんだ。。

マ「櫻井さん、もうつきそうです。」

事務所に近づいてまたさっきとは違った緊張が走る

翔「じゃあ行ってくるよ」

マ「はい、待ってます」

僕の強張った表情とは反対にマネージャーくんは笑顔で地獄の時間へ送り出してくれた

AM10:00-出陣

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