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夜のご褒美

第2章 潤

和「大野さんはなんでも区別しないと物事見れないの?」

智「そんなわけではないけど」

和「ホモ?ホモ?って初めて覚えた言葉を使う子供みたいに」

智「何が?」

和「だから失礼なんだよ」

智「えー?うそー?」

和「ほらっ!わかってない」

智「うん…わかんない」

和「わかってると思って頼んだんだけどなー」

智「ごめんね」

俺たちは先輩後輩ではあるのに何故かこんなにコテンパンに言われる、でも一緒にいることに対して嫌になったりはしないから不思議な関係

和「翔さんと松本さんのとこバッチリ撮った?」

智「一応」

和「なんだよ。その弱々しい返事は」

俺の掛けていた眼鏡を取り外し自分のパソコンに繋げて映像を見る。

智「おー撮れてるじゃん」

俺のかけられていた眼鏡は普通には出回ってないものでいわゆるマニア向け?眼鏡に小さい穴があってそこにカメラがついてある。俺たちのコンサートでもこんなことされたらたまったもんじゃないけど

和「翔×潤っていいよな」

智「まじでぇ?俺潤×翔かな」

和「それドラマの印象だろ?」

智「え?だめ?」

和「本物は翔×潤だよ。知ってる?松本さんってああ見えて翔さんのこと好きなんだよ」

智「うそっ!知らなかった」

和「お前もまだまだだな」

ニノはそう言って僕から外した眼鏡を付け直しスマホで俺の写真を撮り出した

和「ポーズ!お前全然参加してなかったじゃん」

そう言ってお互いにふざけ合いながらわちゃわちゃし続けて結局延長料金を払う羽目になった

和「まじでー、ふざけんなよ」

財布を閉じる動作の途中で俺の方に肩パンをして顔を歪める

智「じゃあ、また明日ね」

和「はい、またこの貸しはまた今度」

智「はい、またねじゃ」

会釈程度に上半氏を曲げそのままお互いの家の方向へ去る

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