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俊光と菜子のホントの関係

第9章 『勝手にジェラシってる』




 *



 うぅー……さぶいよぉー……。


 十月半ばもなると、寒い日も増えてくるぅー。


 通学中、私は朝のヒンヤリとした空気に身をガクガクブルブル震わせながら、駅に向かって歩いていた。

 明里、大丈夫かなぁ。風邪引いてお休みだなんて……。無理もないよね。暑かったり寒かったりで、日によって気温差がありすぎだもん。

 だから今日は一人で寂しく通学かぁ……と思いきや、

 明里の代わりじゃないけど、行く時間が重なった人と今一緒にいるんだー。

 そ・れ・は――


「お前なぁ、そんな極寒みたいに震えるほどか?」


 そう。『寒いのなんか平気だぜ』と言わんばかりの平静な顔でいる、俊光君。

 一緒に通学出来るのは嬉しいんだけど、寒くて震える私を小バカにしてくるのが、ちょっとムカつく。


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