俊光と菜子のホントの関係
第11章 『一旦距離を置きたい』
エリナは終わったのを見計らってから、ポータブルプレーヤーを止めた。取り出したDVDの真ん中の穴に、細長い人差し指をはめて、クルクルと回して遊ぶ。
「フフフー。菜子ぉ、どうだったぁー?」
「あわっ……あわわわっ……」
な、な、何、今のーっ! ホントにあのエッチなのぉ!?
エッチって確か――
チュッとキスして、胸を軽くモミモミして、
アソコにアソコを一回ズボッと入れて、
それで『はい、おしまい!』……じゃなかったっけ!?
なのに……あんなに淫らに抱き合って、
胸を思いっきりジュッパンジュッパン吸って、
瓜みたいなアレをアソコにズドンッして、
挙げ句にズコバコパンッパンッピュッピュッて……!
ひゃーっ、思い返せば返すほどたまらないよーっ!
「おやおやぁ? 菜子ったらぁ、欲情しすぎて言葉も出ないってヤツぅ?」
「いや、エリナ。違うと思うよ? 菜子は、カルチャーショックしすぎて声も出ないってヤツよ」
さすが明里。私の代わりにピッタシ答えてくれた。