テキストサイズ

俊光と菜子のホントの関係

第11章 『一旦距離を置きたい』


「フフフー。ピュアな菜子に、いきなり外人の無修正ってのは刺激が強すぎたみたいねぇー。
 したらさぁ、またバカエロ兄貴の部屋から他の持ってこようかぁ。いろんなジャンルがいーっぱいあって、選り取り見取りだぞぉー?」

「キャーッ! もういいってぇー! 私、今ので十分胸いっぱいお腹いっぱいだよぉっ!」


 エッチビデオが部屋に選り取り見取りするぐらいあるって……エリナのお兄さんって、やっぱり俊光君とは人種が違うよぉーっ!


「そーお? そりゃあ残念ねぇ。でもぉ、そのうち気が向いたらいつでも言ってぇ? また物色するからぁ。
 じゃあコレ、戻してくるねぇー」


 エリナは細い指からDVDを抜いてケースに納めると、ルンルンしながら部屋から出ていった。

 もーう、エリナのヤツぅ……。家に行く時『アタシが欲情ってものを菜子にハッキリと教えてあげるからねぇー』って言ってたクセに……。結局ただエッチビデオを見せて、私の反応を面白がってただけじゃん。

 これじゃあ私、明里だけでなく、エリナのオモチャにもなってきてるような気がするよー。


ストーリーメニュー

TOPTOPへ