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俊光と菜子のホントの関係

第12章 それから――




 その後雪は、俺の頭を軽く積もらせただけでパタリと止んでしまい、数年に一度のホワイトクリスマスイヴは、あっけなく終わってしまった。


 それから……次の日のクリスマス本番、一年の最後の日、新しい一年の始まりの日、二十歳の記念日……と、例年通りに日は坦々と流れていき、


 そして――世間では次第に、チョコレートの話題がだんだんと増えていくのと同時に、


 バレンタインの日にも近づいていった。






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