俊光と菜子のホントの関係
第28章 特別編『菜子の誕生日お祝いデート(後編)』
「と……俊光君っ……。私、いよいよホントにダメかもしれないっ……!」
俊光君の腕の中で身悶えしながら、肩にしがみついて必死に訴えた。
「それって……『いきそう』ってことか?」
「へ? 『行きそう』って……どこへ?」
この期に及んで、私はまた珍回答をしちゃったみたい。俊光君に、ぷはっと笑われた。
「そうだよな。お前はそういうの、わかんないんだったよな。とにかく、最後まで触っていくから」
「え、最後までって……? っ、ああんっ」
指は止まるどころか、逆に速さが増していくばかり。
俊光君にも、真っ直ぐに見つめられっぱなしだし。
これじゃあ、体のムズムズウズウズも、『気持ちいい』という感覚も、止められないよぉ。
あぁっ……。
なんかもう、
身体の底からどくどくしてきて、
ホントに、
もう、ダメっ――
「あぁっ……んんーーーーっ……!」
…………
…………
…………はへ?
い……今……私の身に、一体何が起きたの?
なんかこう、全身が『ドッカーン!』って大噴火したみたいだった。
俊光君に触られてたアソコも、かなりビクビクしてるし。
え、私……ちゃんと生きてるよね?