俊光と菜子のホントの関係
第28章 特別編『菜子の誕生日お祝いデート(後編)』
確認すべく、頰っぺたをつねってみた。
「っ、いだだだっ!」
「菜子っ、お前はまたそうやって! 頰っぺた伸びるぞ!」
「生きてるかどうかの確認をしたかったんだもん。体がドカーンってなったから、一瞬死んじゃったかと思って……」
「あ、そうか……。驚かせてごめんな。けど、そのドカーンとやらで多分、バレンタインの時よりも痛くならないように出来たと思うから」
「へぇ? 今のドカーンで?」
「うん。……ほら、ここが濡れてるの、わかるか?」
「っ、ひゃあんっ!」
体の中で一番、ムズムズウズウズが最大級のアソコを、俊光君に指で撫でられた。ちょっとだけでも、飛び上がるぐらい全身がビクついちゃった。
それと同時に、ピチャッと、まるで水に触ったみたいな音もした。
……んえっ!? アソコがピチャッって、まっ、まさかっ、
「ひゃーっ! 私ってば、お漏らししちゃったのぉ!?」
どうしよーっ。それだと、心の思い出アルバムの1ページに、
『菜子・十六歳。お誕生日お祝い旅行の旅館にて。兄・俊光とのオーマイガー中に、お漏らし』
って刻まれちゃう! そんなのいやぁー!
「落ち着け。そこまで恥じるようなお漏らしじゃないんだ」
「へ……そうなの?」
「あぁ。つまり、これがさっき説明した、『オーガズムに達すると、分泌液が出てくる』ってヤツだ」
「そうかぁ。これが『おかずに達すると、エンピツ駅が出てくる』ってヤツなんだね」
「…………菜子。あとでまた詳しく教え直してやるな」
まだよくわかんなくて俊光君にまた呆れられたけど、お漏らしじゃないなら良かった。
「でも、おかずに達した私……とんでもなく変な顔してなかった?」
ドカーンの瞬間は、とにかく悶えまくっていっぱいいっぱいで、顔とか気にするどころじゃなかったから……どうなんだろ?
「あー……白目むいてたかも」
「しっ、白目ぇ!?」
俊光君のサラッとした白目発言に、ガーンした。