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でも、愛してる

第3章 3

 きのうの2回目は、そのことが、ほんとにそうだとわかる、愛されかただった。
 清が、
 「萌絵ちゃん、
  こんどは、さっきより、
  もっと、気持ちよくなってね」
 と言い、
 乳首とあそこ以外のからだ中を、丁寧に優しく、キスしてくれた。
 耳も、背中も、手も、足の指も、そしてまた、耳を、口でのディープキスをと、なんどもくりかえした。
 だから、乳首にキスしてくれたとき、思わず、大きな声を出してしまい、乳首にキスしてくれているあいだ、声が出てしまうのをおさえきれずに、恥ずかしかった。
 そして、あそこにキスしてほしくて、たまらなくなった。
 あそこにキスされたときには、わたしはもう、声が出ているのか、あえぐような息をしているだけなのか、わからなくなった。
 はやく入ってほしいと思いはじめ、握ってくれている清の手を、ギュッと握りかえした。
 清は、わたしが、「お願い」「お願い」「入ってきて」となんども言っているのに、その度に「もうすこしだけ、我慢してね」と言い、あそこのキスを、つづけた。
 やっと、清が入ってくれてからすぐに、わたしは泣きだした。
 泣きたいと思ったわけではないが、からだから何かが溢れてくるみたいに、涙が出てくるのだ。
 清が、わたしの中で、ゆっくりゆっくり、そして優しく大きく、動いてくれる。
 「萌絵ちゃん、大好きだよ」と、甘くささやきながら…
 ゆっくりゆっくり動きながら、乳首に、唇に、耳に、触れるか触れないかのように、優しくやわらかくキスしてくれるので、溢れてくる感覚が、次から次へと、わたしを襲う。
 もう、何回イッたのかわからないし、こわくなるくらい気持ちよくて、どうかなってしまうんじゃないかと思い、清にしがみつき、声をあげて泣きはじめた。
 泣きながら、わたしは、清さん好き、清さん好きと、なんどもなんども叫んだ。

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