テキストサイズ

でも、愛してる

第3章 3

 「清さん、
  半分眠りながら、わたしを、抱いてくれたんだよ」
 「うん。
いつも、
  萌絵ちゃんが、
  私の腕のなかに、いてほしいもの」
 「わたし、
  嬉しかったわ。
  眠くても、抱いてくれるから」
 「萌絵ちゃんが、
  大好きだからね」
 清は、話しながら、朝食の用意を続けている。
 「萌絵ちゃん、
  シャワーを浴びたら?」
 「うん」
 「パジャマや、きのうの下着、
  カゴに入れておいてね。
  あとで、洗濯するから」
 「うん。
  ありがとう。
  清さん、
  シャワーは?」
「私は、
  萌絵ちゃんのあとで、いいよ。
  萌絵ちゃんが、起きるのを待っていたの。
  それに、
  私のからだには、
  唾があまりついていないからね」
 「もう!
  エッチ!」
 そうなのだ。愛しあうとき、清は、わたしのからだ中にキスしてくれる。
 キスしながら、手で優しく撫でてくれる。からだ中を、ソフトタッチで。
 「萌絵ちゃんが、
  たまらなくなって
  もう、あそこにキスしてほしい、
  もう、入ってきてほしいと、
  私に頼みたくなるまで、
  体中にキスしててあげる。
  そのほうが、
  萌絵ちゃんが、気持ちよくなるからね」
 と清は言う。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ