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でも、愛してる

第3章 3

 朝、目が覚めたとき、清はまだ眠っていた。
 きのうの二回目がすごかったからなぁと思いながら、彼を起こさないように布団から出て、はだかで寝ていたので、パジャマの上だけをはおり、トイレにいった。
 もどってくると、彼はまだ眠っていた。
 パジャマを脱ぎ、清の横に入ると、さすがに目を覚ました。
 「いま、何時?」
 「6時」
 「起きるの?」
 「ううん。
  トイレに、行ってきたの」
 「きょうは、1時までに行けばいいんでしょう?」
 「うん」
 「じゃあ、もうすこし、眠ったら?」
 「うん」
 清が、こっちにおいでと言いながら、抱いてくれた。腕枕もしてくれた。
 わたしは、清に抱かれて眠るのが好きだ。
 つぎに目が覚めた時、こんどは、彼がいなかった。
 すこし待ったけど、もどってこない。
 時計をみると、もう9時前だった。やはり、わたしにも、きのうの影響が残っているのかなぁと思った。
 シャワーを浴びたいので、下着はつけずに、パジャマだけ着て、一階に降りていった。
 清も、パジャマのまま、朝食の用意をしていた。
 「おはよう、
  チュ」
 「おはよう、
  チュ」
 朝の、あいさつのキス。
 かるく抱きあい、唇をあわせる。
 「萌絵ちゃん、
  よく、眠れた?」
 「うん。
  こんな時間になってるなんて、びっくり」
 「よかった」
 「清さんは、眠れた?」
「うん。
  萌絵ちゃんが、トイレに行ったのを、気がつかなかったよ」
 「清さんが眠っていたから、
  起こさないように、そっと行ったの」
 「萌絵ちゃんが、もどってきたときかなぁ、
  なにか、言ったように思うんだけど」

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