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愛のことば

第1章 愛のことば

         9

 そんな話をしているあいだも、キスしてくれる。
 「マシュマロちゃんが、
  寂しがっているわ」
 「キミは、
  マシュマロちゃんの、
  代弁者か」
 「そう、
  マシュマロちゃんも、
  ルビーちゃんも、
  ダイヤちゃんも、
  わたしに、言ってくれと、
  さっきから、
  うるさいの」
 「もう一人は?」
 「涙をいっぱいためて、
  我慢しているの」
 「涙がたまっているのを、
  瞳ちゃんは、
  わかるんだ」
 「うん」
 「アイちゃんに、
  もうちょっと待ってと、
  伝えて。
  ほかの人に、会ってから、
  必ず、会いにいくからね」
 「急がなくていいから、
  必ず来てね、
  と言っているわ」
 直さんは、マシュマロちゃんこんにちは、といいながら、マシュマロちゃんにキスしてくれた。
 舌で、マシュマロちゃんのまわりを、撫でる。
 すこし強く、吸いつく。
 ペロペロと、舐める。

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