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愛のことば

第1章 愛のことば

         13

 「直さん。
  次が、
  その、
  いまからでいい?」
 「えっ」
 「あのね、
  わたし、
  愛してほしくなっちゃった」
 「瞳ちゃん」
 「ルビーちゃんも、
  ダイヤちゃんも、
  そう、言ってるの。
  みんな、
  さっきの気持ちよさが、
  嬉しいんだって」
 「うん」
 「アイちゃんも、
  さっき拭いてもらったのに、
  もう、
  いっぱい、
  涙をためて、
  来てほしい、
  入ってほしいって、
  言ってるわ」
 わたしは、そう言って、恥ずかしくて、直さんの胸に顔をうずめた。
 直さんは、さっきと同じように、いや、さっきより長く、みんなに、いっぱいいっぱいキスしてくれて、また、アイちゃんに、少しだけ入ったところで、止まってくれた。
 「瞳ちゃん。
  深呼吸して」
 「はい」
 「私の顔を、見て」
 「はい」
 「優しい顔を、
  してる?」
 「してるわ」
 「安心できる?」
 「安心なら、
  ずっと、してるわ」
 「ほしい?」
 「うん。
  とっても」
 「なぜ、
  ほしくなったの?」
 「直さんが、
  好きだから」
 「私のものも?」
 「うん。
  好き」
 そんなことを話しているうちに、いつのまにか、全部入ってくれていた。
 いつのまにか、としか思えないほど、スムーズに入ってくれた。

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