
愛は、メロディにのって
第1章 愛は、メロディにのって
4
三年生の女の子といっても、抱いたまま歩くのは大変です。
それを、怪我とわかったらすぐに抱いてあげて、わたしにも的確な指示をして、速足で約500m先にある服部外科まで躊躇なく行ってくれました。
望さんの、強さと優しさを感じました。
幸い、なつみちゃんの指の骨は折れておらず、打撲傷と切り傷という診断でした。
なつみちゃんのお母さんも、わたしに迷惑をかけましたと言い、話のわかる方でした。
「滝川さん。
ありがとうございました」
「いえ。
なつみちゃん、
骨が折れていなくて、
よかったですね」
「はい。
わたしだけだったら、
救急車を呼んでいたと思います。
ほんとに、ありがとうございました」
「先生。
私にお礼をしたいと思っているでしょう?」
「はい。
もちろんです」
「断るのもあれですから、
そのお礼がわりに、
一度、食事に付き合ってください」
「はい。
そんなことでいいのでしたら」
わたしは、なつみちゃんの怪我というアクシデントがなくても、望さんに親近感を持っていたので、食事は、わたしから誘いたいくらいでした。
三年生の女の子といっても、抱いたまま歩くのは大変です。
それを、怪我とわかったらすぐに抱いてあげて、わたしにも的確な指示をして、速足で約500m先にある服部外科まで躊躇なく行ってくれました。
望さんの、強さと優しさを感じました。
幸い、なつみちゃんの指の骨は折れておらず、打撲傷と切り傷という診断でした。
なつみちゃんのお母さんも、わたしに迷惑をかけましたと言い、話のわかる方でした。
「滝川さん。
ありがとうございました」
「いえ。
なつみちゃん、
骨が折れていなくて、
よかったですね」
「はい。
わたしだけだったら、
救急車を呼んでいたと思います。
ほんとに、ありがとうございました」
「先生。
私にお礼をしたいと思っているでしょう?」
「はい。
もちろんです」
「断るのもあれですから、
そのお礼がわりに、
一度、食事に付き合ってください」
「はい。
そんなことでいいのでしたら」
わたしは、なつみちゃんの怪我というアクシデントがなくても、望さんに親近感を持っていたので、食事は、わたしから誘いたいくらいでした。
