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愛はあふれる

第1章 愛はあふれる

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 「優さん、
  すごく気持ちよかった。
  ねぇ、
  あそこも…」
 「それは、
  あした」
 「イヤ、
  いまからして」
 「あしたを、
  楽しみに待って」
 「イヤだ。
  このまま、
  して」
 「ほんとに、
  してほしいの?」
 「うん。
  ものすごく、
  してほしい」
 「優希ちゃん、
  その気持ちのまま、
  あしたを待って」
 「イヤだ」
 「私の言うことを聞く、
  約束だったでしょう」
 「だって、
  してほしいんだもん」
 「それだよ、
  優希ちゃん」
 「えっ」
 「セックスは、
  したいとき、
  してほしいとき、
  するものなんだよ」
 「うん」
 「わかりはじめたんじゃない?」
 「そうか。
  それを優さんは、
  教えてくれようとしているんだね」
 「そう」
 「そうだったんだ」

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