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愛はあふれる

第1章 愛はあふれる

         20

 優さんの息が、大きくなった。
 「優希ちゃん。
  イキそうだ」
 「はい。
  優さんのを、
  ください」
 優さんが、あたしを、ギュッと強く抱きしめてきた。
 「ああ、
  優希ちゃん」
 優さんのあれが、あたしの中でいっぱいに膨らんで、ビクンビクンとなったと思ったら、熱いものがピュッピュッときた。
 ビクンビクンがしばらく続いたあと、優さんはフゥと息をついで、あたしを優しく抱きなおしてくれた。
 「優希ちゃん。
  ありがとう」
 「優さん。
  わかったよ」
 「わかった?」
 「うん。
  あたし、
  はっきりわかった」
 「そう」
 「熱いのが、
  ピュッピュッと、
  いっぱいいっぱいきたよ」
 「うん」
 「優さん。
  あたし、
  ほんとに、
  嬉しい」
 「優希ちゃんも、
  いっぱい溢れさせた。
  私も、溢れるほど、
  優希ちゃんに、
  あげたんだね」 


                        終
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