
愛は育つ
第1章 愛は育つ
22
そうして、わたしたちは、二人の愛を育てていった。
「豊さん。
来週、
愛してほしい」
「駄目だよ。
来週は…」
「だからなの」
「えっ」
「わたし、
豊さんの子どもがほしい」
「花子」
「子どもだけが、
愛のあかしではないけど、
豊さんに似た子どもを産めたら、
嬉しい」
「結婚が、
先じゃないかな」
「豊さん。
わたしの父や母が、
豊さんとの結婚を、
承知するとは思えない」
「そうだろうね」
「でも、
子どもができれば、
説得できると思うわ」
「それは、
そうかもしれないけど」
「そのためだけじゃなく、
わたし、
豊さんの子どもが、
ほんとに、
ほしいの」
「わかった。
花子さん。
私たちの子どもを、
産んでください」
「嬉しい」
「私たちの愛を育てたように、
私たちの子どもを、
育てよう」
「はい」
終
そうして、わたしたちは、二人の愛を育てていった。
「豊さん。
来週、
愛してほしい」
「駄目だよ。
来週は…」
「だからなの」
「えっ」
「わたし、
豊さんの子どもがほしい」
「花子」
「子どもだけが、
愛のあかしではないけど、
豊さんに似た子どもを産めたら、
嬉しい」
「結婚が、
先じゃないかな」
「豊さん。
わたしの父や母が、
豊さんとの結婚を、
承知するとは思えない」
「そうだろうね」
「でも、
子どもができれば、
説得できると思うわ」
「それは、
そうかもしれないけど」
「そのためだけじゃなく、
わたし、
豊さんの子どもが、
ほんとに、
ほしいの」
「わかった。
花子さん。
私たちの子どもを、
産んでください」
「嬉しい」
「私たちの愛を育てたように、
私たちの子どもを、
育てよう」
「はい」
終
