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しばらく無言で作業をしていると不意に竹内さんが話し出しました。


「…僕、妻と死別して…それに周りに頼れる親も親戚も居ないんで本当に颯馬と2人っきりなんですよ。

だから今日みたいに颯馬以外の人と食卓を囲むのは久しぶりですごく楽しかったです。」

「竹内さん…

そんな風に言って貰えて嬉しいです……

全然大した料理じゃなくて申し訳ないんですけど……私もすっごく楽しかったです！」



私はそう言って竹内さんの顔を見上げると竹内さんも私の顔を見ていました。

「竹内さん……」


どうしよう心臓がバクバクする…




「わぁー！おとうさんとせんせいフーフみたい！」



え！？


突然後ろから聞こえた声に驚いて振り向くと、いつの間にか起きていた颯馬くんがこちらをニヤニヤしながら見ていました。


「こらっ！颯馬何言ってんだよ！」

「そ、そうよ！颯馬くん何言ってるの！？ビックリするじゃない！」

「だってーなかよしにみえたんだもん！

それよりおしっこー！せんせいトイレどこ？」

「あ、はいはい！トイレはこっちよ」


私は急いで颯馬くんをトイレに連れて行ってあげました。