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あんなこともこんなこともシましたっ!

第10章 高校生 澪の場合

「悪いね……」

そう言いながら雅也さんは湯船の中に入ってきました。


「ちょ、お風呂の中にどうぞとは言いましたけど湯船の中に入ってくださいとは言ってませんよ!?」

「え?そうなの?ごめん、ごめん!でももう入っちゃったから。」

「じゃあ私が出ます!」

そう言って私が湯船から上がろうとしたとき雅也さんが私の腕を掴みました。


「え!?ちょっと、離してください!!!」

「や、その、さ?澪ちゃんとゆっくり話すこともなかったしこの際お喋りしようよ」

「お喋りって……こんな状況じゃ嫌です。お風呂上がってからでいいじゃないですか?」

「俺はここで話したい」

「嫌です」


こんな攻防を10分くらいして結局私が折れてお風呂で話すことになりました。



湯船に2人で浸かったままで、です。もちろん向き合ったりはしてませんよ!私が雅也さんに背中を向ける形で座っていました。

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