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愛は楽しく

第1章 愛は楽しく

         11

 勉さんは、ようやく舐めるのをやめて、わたしを抱いてくれた。
 わたしは、100mを走ったときのような、息をしていた。
 「菜緒ちゃん。
  息が、
  すごいね」
 「うん」
 「気持ちよかった?」
 「すごく」
 「よかったね」
 「うん。
  体が、
  びっくりしているみたい」
 「想像より
  よかった?」
 「もう、
  大違い。
  体がね、
  フワーンと、
  浮いてしまうような感じ。
  力が、全部抜けちゃった。
  すごく、
  気持ちよかったよ。
  勉さん。
  もういちど、
  舐めてほしい。
  でも、
  もうすこし後でね」
 「そうだね。
  少し休んでから、
  また舐めてあげる」
 そう言って、勉さんは、わたしの全身の汗を拭いてくれた。
 バスタオルで、優しく丁寧に。
 「いっぱいの汗だね。
  菜緒ちゃんは、
  若い敏感な体だから、
  あんなに、
  気持ちよくなったんだよ」
 「そうなんだ。
  喜んでいいんですね」
 「もちろん。
  とっても、
  いいことだよ」
 「嬉しい」
 「もう休めたなら、
  舐めてあげようか」
 「うん」

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