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愛は楽しく

第1章 愛は楽しく

         6

 バスルームを出ると、勉さんが、わたしをバスタオルで拭いてくれた。
 わたしも、勉さんを拭きながら、
 「勉さん、
  ビール飲む?」
 「いや、
  きょうは、
  アルコールは無し」
 「えっ。
  アルコールを飲んだほうが、
  気持ちよくなると、
  あったよ」
 「アルコールは、
  一種の、
  麻薬だからね」
 「そうか」
 「からだとからだ。
  気持ちと気持ち。
  それを触れあわせて、
  悦びを得る。
  そのほうが、
  ずっと楽しめるよ。」
 「そうかもしれないね」

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