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秘密のティナ

第3章 ふたりだけ

「…瑠衣」

ティナの声に促されるように顔を上げた瑠衣の唇にティナの唇が重なった。柔らかく優しく…

「あっ…」

瑠衣は一瞬体をこわばらせたが、そのまま瞳を閉じた。ティナは優しく瑠衣の髪をなで唇を離した。

「嫌じゃない…?」

瑠衣は女性とキスをするのは初めてだった。そんな気持ちになったこともない。
けれど、ティナとはもっとつながりたい、そう思った。

「嫌じゃない…ティナなら…いい」

ティナは瑠衣の瞳を見つめ、優しく微笑んでまた髪を撫でた。

瑠衣は思わずティナの背中にうでを伸ばし首を上げて唇を合わせた。今度はゆっくりと愛しく舌を絡め合わせた。
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