
突然の出逢い ( N×M )
第1章 Anemone .
N side
あの電話から更に月日が流れた。
相変わらず松本さんにも会わず、
ましてやクラブも休んでいる。
毎日が無気力で翔くんや相葉さんからの心配のLINEも無視して俺何やってんだろ。
ピンポーン
誰か来たみたいだけど無視。
どうせセールスとかでしょ。
ピンポーン ピンポーン ピンポーン
「 うるさいなぁ。」
渋々立ち上がって玄関へ。
「はーい。誰です?
って翔くん!?」
「 ... ニノ!何でLINEの返事してくれないの!?」
目を見開いて少し怖い翔くんが立っていた。
「 ごめん...。」
「ごめんだけじゃ分かんないよ。
松本さんと何があったの?
雅紀も松本さんと連絡取れないって騒いでるしさ。」
さっきとは違う本当に心配をしてる顔。
俺、こんなに翔くんに心配かけてたんだ。
「 ...ここじゃなんだから入って。」
翔くんの質問には答えずリビングに促した。
言わなきゃいけないもんね。
言わなきゃ解決しないもんね…。
目で訴えると分かったみたい。
「分かった。お邪魔します。」
