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突然の出逢い ( N×M )

第1章 Anemone .



M side



「別に連絡なんかしなくたって...
もう1ヵ月も経ってるしねぇ〜...。」




「またその話かよ。
だから二宮さん連絡待ってんじゃねぇの?」




「もうわかんなぁーい...」






「はぁ...この酔っ払いがっ」






またこうして高校から付き合いのある智
の家で酒を煽る。





だいたい事情を知っている雅紀とは何だか呑みにくくて。




「ってかさ、潤は二宮さんのこと好きなの?」




「…どうだろ。分かんないんだよね。」




「ほんとよく分かんねぇやつだな。」





俺が二宮さんのこと好きじゃなかったら
わざわざ連絡する意味もないのかな。



あれからクラブにもいってないし。



考えれば考えるほど混乱して
酒が進む。





「あ〜!もう二宮さんのこと考えんのやめよ!智飲むよ!」




「ったく...。」



その時だった。




~ ♪




「ん?潤 電話じゃない?」








_ あの時酒を飲むのを止めていたら。








「ん〜智出てぇ〜多分雅紀だよ。」









「そう言うなら電話でるね。」












_ 自分が電話に出ていたら






「もしもし?あ、潤の友達?
潤、雅紀じゃない友達からだよ。」









_ 酔っ払って智に甘えてなんかなかったら







「あーあ切れちゃった。誰からだったんだろ。この番号知ってる?」









「 ...... 二宮さんだ...。」









_ 俺はすぐに二宮さんに会えたのに。



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