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突然の出逢い ( N×M )

第2章 Yellow Tulip .




M side





「潤くん。」






「......こんなところで何やってんの...
みき。」





現れたのは元カノ。
うるうるした目で訴えてくるのが気に食わない。







その目で俺のことを見ていいのはかずくん
だけなんだから。








「私、やっぱり諦められなくて...。
やり直したいの。」







「やり直す何て無理だよ。
俺にはちゃんと恋人がいるんだ。」







「そんな...!」







「だからもうごめん。
2度と俺と会わないで。」








「酷いっ...」







あぁ、泣いちゃった。




周りの目が気になるからやめてよ。





早くかずくんの元に戻らなきゃ。






「じゅ、潤くん!」






「まだ何か用?」







駆け寄った彼女に油断した俺がバカだった。








「んっ...!」







「私っ、諦めない...連絡待ってるから!」







最悪だ。






こんなに早く口を洗いたいと思うのは始めて。





こんなことバレたらどうしよう…。





デート中なのに。










振り返るとさっきまで無かった床に落ちているアイスを見て
何でこうも上手くいかないのかと
自分を責めた。


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