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突然の出逢い ( N×M )

第1章 Anemone .



「お待たせしました。二宮です。
初めましてですね。松本さん。」



俺がイメージしてたのとは違い、
黒のタキシードで清楚なカッコをした
二宮さんが笑顔で横に座る。




カッコいいな...。




「は、初めまして。よろしくお願いします…」


緊張と二宮さんのイケメンさに
声が裏返ってしまった。




「ふふっ、そんな緊張しなくても大丈夫ですよ。」



そう言いながら手際よくお酒を作っていく。




「松本さんって彼女さんとかおられるんですか?」


「いえ...いないです。」


「へぇ〜!イケメンなのに意外!」


「いや...そんな。」


お酒を飲みながら恋愛話で盛り上がる。


「そういう二宮さんは?彼女さんおられるんですか?」


「俺?俺はもう恋愛対象が男になっちゃったんで彼女とかは無縁ですね。」


ははっと笑いながらそういう二宮さん。


「そうなんですね。」


じゃあ、彼氏いるのかな...。

って俺、二宮さんのこと好きになったみたいになってんじゃん。




「はい。
ちなみに好きなタイプはどんぴしゃで松本さんですね。カッコいいし、引っ張っていってくれそう!」




聞いてないのに好きなタイプを言ってくるってことは彼氏いないのか、、



って俺がタイプ!?


突然のことに驚きを隠せない。




「そんなこと言われたら好きになっちゃうじゃん...」


独り言のつもりで言ったけど二宮さんの耳には届いたみたいで。





「好きになって下さいよ〜」

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