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突然の出逢い ( N×M )

第1章 Anemone .


M side




それから雅紀と別れ、
真っ直ぐ家に帰るものの二宮さんの連絡先の書いた紙とひたすらにらめっこをしている。





やっぱり連絡すべき...?





でも迷惑になったらどうしよう。




そんな気持ちが頭の中をぐるぐるするばかりでなかなか決心がつかない。



” 俺、本気なんで ”


二宮さんが言った言葉。




そのまま受け止めればいいのに
何でこんな迷うんだろ。




普通に友達になるっていう段階として
連絡すればいいのに。





「俺、何か変だなぁ…。」



自分でも無意識に言ってしまうくらい
変だなと思う。



それからも変な気持ちを紛らわそうと
ビール片手に考えるけど
何せ酒が弱い俺は酒の力には勝てなかった。



そのまま二宮さんの連絡先の紙を持ったまま
机に突っ伏して寝てしまった。





結局、連絡は出来なかった。

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