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若様の性長日記!・3

第2章 マッサージ師・由香里 再会

「それじゃあまず、お香を焚きますね。気分が悪くなったりしたら、遠慮なく言ってね?」




「分かりました」




由香里さんは棚に向かい、お香の準備をはじめた。




マッサージと言うより、エステに近いな。




しかも女性エステ。




でも悪い体験ではない。一度ぐらい、してみたいと思っていた。




やがて部屋の中に、薄い煙と淡い匂いが漂ってきた。




由香里さんはお香を入れた容器を、棚の隣にあるテーブルに置いた。




薄紫色の煙から匂うのは、少し甘いけれどすっきりした花の匂い。




「どう? ウチの会社特製のお香の匂いは?」




「良い匂いですね。何か体の中がすっきりしそうです」




「気に入ってもらえて良かったわ。お香の選び方はお客様の状態によって変わるの。もちろんマッサージ師の好みも入るけどね」




「じゃあこのお香はオレに合っているんですね」




「そうだと嬉しいわ」




花のように微笑み、由香里さんはイスを持って移動した。




オレの頭の上の方で座る。




「じゃあまずは眼の疲れから取りましょう」




「よろしくお願いします」




「はい、お任せください」




オレは眼を閉じ、由香里さんに身を預けることにした。

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